【鮫島浩】本文:選挙戦略・過去選挙結果・党内戦略
皆さんこんにちは。鮫島浩です。
今回の参議院選大予測は大混戦の首都東京です。
当選枠は七つ、通常は六つですが、今回は一枠が追加です。
東京で議席を持っていない国民民主党がなんと強気の2人擁立。
自民党は2人目の擁立で大迷走。
戦う前から自滅してます。
各党情勢を分析した上で全体を大胆予測します。
最後までご覧ください。
まずは前回、前々回の結果をおさらいしておきましょう。
前回2022年も大混戦でした。
トップは自民党朝日さん、2位は公明党拓哉さん、そして3位が共産党山添さん裏金事件の発覚前です。
自民党朝日さんはトップ当選でした。
公明党共産は支持基盤が高齢化して弱っているものの、首都東京ではやはり強い。
続いて4位から6位です。
は立憲蓮舫さん、5位は自民生稲さん、そして6位が令和山本さんです。
立憲はトップ当選をずっと重ねてきた蓮舫さんが、前回は4位まで後退しました。
すでに党勢の陰りが見え始めていたんです。
自民党は新人のタレント生稲さんが5位に入りました。
二議席を確実にゲット。
当時は強かったんです。令和の山本太郎代表はかろうじて6位当選。
かつて比例代表で全国99万票を獲得した山本代表にして最下位当選です。
やはり東京の激戦ぶりがよくわかります。
続いては前々回2019年を振り返りましょう。
1位は自民丸川さん、2位は公明山口さん、そして3位は共産の吉良さんです。
トップを独走したのは元女子アナ丸川珠代さん。
なんと百万票を超えました。
去年は衆議院選に鞍替えして落選、裏金事件が直撃したんです。
彼女の凋落はまさに自民党の凋落と重なります。
公明党は創価学会婦人部に大人気の山口那津男元代表81万票獲得しました。
当時は代表ですね。
今回は新人に候補を譲ります。
共産は若手女性エースとして知られる吉良さん。
堂々の3位、今回も出馬します。
続いて4位から6位、4位は立憲の塩村さん、5位は維新音喜多さん、そして6位が自民2人目武見敬三さんです。
立憲は男女2人の新人を擁立し、塩村さんだけが当選しました。
今回も出馬します。
そして維新は音喜多さんが5位に入りました。
彼も昨年の衆議院選挙に鞍替えして落選。
こちらも維新の衰退を醸し出しています。
自民2人目の武見さんは最下位当選でした。
今回もこの武見さんが出馬します。
令和や国民も候補者を擁立しましたが、当選圏は非常に遠かった。
そして今回はどうなるんでしょう。
最大の特徴は、野党の勢力地図がガラリと変わったことです。
なんといっても去年の総選挙。
減税を掲げた国民民主党とれいわ新選組が大躍進しました。
この勢いを今も保っています。
国民民主党は政党支持率で立憲民主党追い抜いて野党トップに躍り出ました。
令和も支持率を上げています。
一部世論調査では維新を追い抜ける。
やはり国民と令和が台風の目になるのは間違いありません。
2つ目の特徴は、やはり自民党の凋落です。
裏金事件が直撃し、とても2議席を取れる勢いはない。
そして最後は去年の都知事選挙で大躍進した石丸信二氏。
彼が立ち上げた、再生の道も候補者を擁立します。
かつてない大波乱の予感それでは個別に見ていきましょう。
まずは国民民主党。
これまで東京の議席は?
ゼロでした。
今回は30代の男女を一人ずつ2人を擁立し、二議席の獲得を目指します。
今の政党支立の勢いなら、首都東京で二つ議席をゲットする可能性は十分にあるでしょう。
目玉候補はNHKアナウンサーの牛田まゆ氏。
2人目は会社員31歳の奥村氏。
こちらは知名度はありません。
けれども看板政策、手取りを増やす。
これを熱狂的に信じている現役時代のサラリーマン層を意識した人選と言えるでしょう。
2人にうまく分散させることができるのかどうか。
これが二議席獲得のポイントとなります。
参院選目前の都知事選挙では、小池百合子都知事が率いる都民ファーストと連携します。
このため、候補者は極力絞り込む方向です。
一方、それに代わって、参議院選挙では都民ファーストの支援を受ける。
従来の支持母体である連合や都民ファーストの組織票。
これを知名度不足の奥村さんに集結できるのかどうか、ここが鍵となるでしょう。
自民党は裏金で大失速二議席獲得の力はもはやありません。
しかも、都議会自民党でも裏金問題が発覚。
公明党は自民党全員推薦しないことを決めました。
都議選も参議院選挙も大逆風です。
しかも。
現職の武見氏は六年前、最下位当選でした。
父親は日本医師会の大物として知られています。
本人も厚生労働大臣を歴任。
現在は参議院議員会長です。
永田町では大きな顔していますが、決して選挙は強くない。
自民党の組織票を武見氏に集中できるのかどうか旧安倍派の丸川に変わる2人目の候補者。
これを自民党都連はそうしました。
なんと、当初はTBSサンデーモーニングにコメンテーターとして出演していたリベラル派の
渡辺カンコロンゴさやかさんの擁立を内定したんです。
彼女は長く難民支援に取り組み、夫はコンゴ出身、しかもかつて安倍元総理を厳しく批判したこともある。
この人権に、党内からもいろんな紛失、渡辺市擁立の撤回に追い込まれました。
実は選考を一任されていた井上会長は麻生派です。
そして現職の武見氏も麻生派でした。
武見さんの当選を確実にするために、2人目の候補者はあえて自民支持層に人気のない人にしてしまおう。
これによって組織表をすべて武見氏に集中させ、武見氏の当選を確実にしたい。
このような麻生太郎親分の思惑が透けて見えますけれども、
このやり方が自民党を支持してきた保守層に改変反発を招きました。
もはや自民党全体が右勢力から嫌われてしまった。
まさに自滅です。
かつては自民党都連を仕切っていた萩生田氏らもカンカンです。
自民党2人目の候補者擁立を一からやり直す方向ですが、党内大混乱収拾がつきそうにありません。
公明党は、創価学会婦人部に大人気の山口那津男元代表に代わって、新人の河村氏を擁立します。
学会の高齢化は確かに進んでいますが、東京都内で70から80万と言われる基礎票は固い。
多少減らしたとしても、一議席獲得は固いでしょう。
共産党は東京から男女のエース山添氏と吉良氏を国政に送り込んでいます。
全国的には党勢低迷が著しいですが、首都東京ではまだまだ強い。
一議席獲得は固いでしょう。
立憲はそもそも二議席獲得は難しい状況です。
前回も前々回も男女一人ずつを擁立し、結局は知名度のある女性候補だけが当選しました。
しかも今回は国民民主党が台頭し、自公政権に対する批判票を相当持っていきそうです。
現職塩村氏の当選これも盤石ではありません。
まして2人目の当選は相当厳しいのではないでしょうか。
維新は大阪万博で失速し、去年の総選挙で惨敗しました。
とりわけ首都圏では全く勢いがなくなりました。
衆議院に鞍替えして落選した音喜多市以外には、なかなか有力候補が見当たりません。
その音喜多氏、六年前は令和の山本代表を超える5位に食い込めました。
けれども、今回は出馬して当選権に届くのかどうか、慎重に見極めているのではないでしょうか。
令和は三年前、山本太郎代表を持って大会ギリギリの当選でした。
けれども、去年の衆議院選挙では消費税廃止を掲げて大躍進、政党支持率も上昇しています。
今回は山本太郎ほどビッグネームでなくても、十分に当選圏に食い込む可能性がある。
NHK討論にも出演している経済政策担当の瀬川氏や外交安全保障に詳しい石崎健二氏らを軸に
候補者擁立の検討を進めているとみられます。
石丸氏はは地域結党再生の道を旗揚げしました。
都議選だけではなく、参議院選挙にも参入する考えを表明しています。
石丸氏自身は出馬しない考えですが、候補者のタマ次第では十分に当選圏に入ってくるでしょう。
それでは、最終結果を現時点で大胆に予測してみましょう。
トップスリーは国民牛田。公明かわむら、そして共産吉良、この3人で固いのではないでしょうか。
続いては、自民党と立憲民主党が2人目の候補者擁立を諦めるか、事実上現職に絞り込むか。
このような一人当選戦略に出た場合、自民党の武見氏、立憲の塩村氏、この2人の現職が食い込むでしょう。
けれども、2人当選に最後までこだわれば、武見氏も塩村氏も確実に当選とは言えません。
増税イメージの強い自民党と立憲民主党の二大政党は、無党派層からめちゃくちゃ嫌われてます。
世の中は二年に多党制時代に突入している。
もう首都東京では自民党も立憲民主党も二議席を獲得する力はないと諦めた方が良いのではないでしょうか。
自民と立憲が現職優先戦略を取れば、残る当選枠は二つです。
これを国民民主奥村、そして維新。令和再生の道。
これが競い合う大激戦となります。
著名人が出馬すれば、このレースに変わってくる。
各党が具体的にどんな球を担ぎ出すのか。
それを見極めないとなかなか予測は難しい。
あとは候補者個人の魅力が勝敗を分けることになるでしょう。
さて、参議院選東京の大予測、いかがでしたでしょうか。
候補者が出揃った段階で、最終大予測をお伝えしたいと思います。
ちょっと東京は無党派層の塊です。
各党の実力がむき出しになると。
さて、皆さんはどう予測しますか?
ぜひコメント欄で教えてください。
高評価チャンネル登録もよろしくお願いします。
それでは次回動画でまた会いまし。
ょう。